聞く耳のありか
「鞭声 粛々 夜河を渡る」
子どもの頃、隣家のおばあさんが吟じていた川中島。
鞭声って何なのか、粛々ってどういうことなのか。
小学生に理解できるはずもなく。
「弁慶 シクシク 夜河を渡る」
ずいぶん長いこと、そう思っていた。
弁慶が川で滑って、向こう脛を打って、痛くて泣いてる。
そんな場面を想像しつつ。
…
できることなら、当時の自分に言ってやりたい。
そんな光景、詩になんかしないし、大声で吟じないだろう。
川中島と弁慶も、ぜんぜん関係ないし。
…
「焦げよマイケル」の例にしてもそうなんだけど。
人間、自分の理解できる範囲でしか話を聞かないもの。
よく説明したつもりが、ぜんぜん理解されてなかったり。
質問がないと思ったら、判らないところが判ってなかったり。
他人に物事を説明するのは、本当に難しい。
そうはいっても、説明しなければ物事始まらない。
分かりやすい説明ができる方法。
分かりやすく説明してほしい。
聞く耳持ってない人には、どう説明しても無駄なんだろうけど。
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