« やせ…形? | トップページ | Shape of Happiness. »

2007/06/15

夜啼く鳥の見る夢は

ヨタカという野鳥、ご存じですか?
「よだか」と言った方が、おわかりになる方が多いかもしれませんね。

ヨタカ目ヨタカ科の野鳥、ヨタカ。
初夏の頃、日本の山地に渡ってくる夏鳥の仲間です。

ヨタカのヨは、夜のヨ。
ということで、名前のとおり夜行性。
夏山キャンプの夜など、よく鳴き声が聞こえてきます。

「キョッキョッキョッキョッキョッキョッキョッキョッ…」

速いテンポで続く鳴き声は、夜の静寂の中で印象的なもの。
そのせいか、鳴き声に由来すると思われる別名がいろいろあります。

たとえば、キュウリキザミ。
鳴き声から、キュウリを刻む時のまな板の音を連想したものでしょう。
ナマスタタキという別名もありますが、同じような意味合いでしょうね。

少し変わった別名に、ヨメオコシというものがあります。
といっても、お嫁さんを起こすのはヨタカの鳴き声ではありません。
じゃあ何者か嫁を起こすのかというと、ヨタカの鳴き声を聞いた姑さん。

「隣の嫁は起きて朝飯の準備をしているのに、うちの嫁はまだ寝ている」
そう言って、自分の家のお嫁さんをたたき起こすのだそうです。
なんだか、ちょっと、嫌な話ですね。

よく通る鳴き声の割に、見た目は地味です。
色、模様ともに、最も近いイメージは「朽ちかけた落ち葉」。
太めの木の枝に座り込むようにとまると、いったいどこにいるのやら。
夜行性ということもあって、声は聞けども姿は見えずという人も多いようです。

そんなヨタカ。
初心者向けの野鳥観察会で、意外と知名度が高かったりします。
「星になった鳥ですよね。」そんな風に言われることもあります。

カシオペア座のすぐとなり、天の川の青じろいひかりのすぐ前あたり。
"燐の火のような青い美しい光になって、しずかに燃えている"

よだかの星を探しながら、ヨタカの声を聞く。
梅雨が明けたら、そんな夜を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

【おすすめ】
 Book 「よだかの星」 宮沢賢治
 Music 「満天の星」 Parsha cluB

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/72676/15444826

この記事へのトラックバック一覧です: 夜啼く鳥の見る夢は:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)