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2008/10/08

名もなき者へ。

夜更けの帰り道、片側3車線の中央分離帯。
シャリンバイの植え込みで、子猫が鳴いていた。

みゃあみゃあと心細げな鳴き声が、仲間を呼んでいる。
鳴いても鳴いても応える声は、どこからも聞こえない。

しばらく聴いていたら、なんだか可哀想になってきた。
人間でも、相手くらいしてやれるんじゃないだろうか。

みゃあみゃあと鳴く声に、にゃあと返事を返してみる。
それに応えるように、みゃあと子猫が鳴く。

しばらく繰り返したら、植え込みから子猫が顔を出した。
どこから返事が聞こえるのか、耳を傾けて聴いている。

もう一度にゃあと呼んだら、音源が判ったらしい。
3車線の道路を一気に走り抜けて、子猫がやってきた。

どこに仲間がいるんだろうと、期待した表情の子猫。
白地に灰色の虎模様、薄い色の瞳をした、美人猫。

そうは言っても当方、やはり人間でしかないわけで。
子猫から見れば、得体の知れない巨大な生き物らしく。

歩道までやって来て、鳴声の主に気付いた子猫。
3車線の道路を一気に走り抜けて、植え込みに飛び込んだ。

期待を持たせて、可哀想なことをしたかなあ。
車が一台も通りかからなかったのは、幸いだったけど。

でも、声だけなら、猫ではないと気付かれなかった。
それが良いんだか悪いんだか、判らないけど、まあいいや。

どうあれ。
昨夜の子猫が、幸せでいますように。

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コメント

たぶん、ネコ的には。

動きが鈍くて、ネズミもスズメも捕れない。
得体の知れない、低い声や高い声を出す。

そんな変な生き物を、仲間と思うか否か。
そこが問題で。

飼われているか否かと、幸せであるか。
それは、無関係だと思います。

ただ、心細げな子猫が、仲間を見つけていれば。
と願うのみです。

投稿: りえぞー | 2008/10/09 22:38

野生の猫と飼い猫のどちらが幸福なのか?
私には分りません。

投稿: つよぼn | 2008/10/08 21:35

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