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2008/11/14

戯れせんとや。

小川の横にある犬小屋。
その前に、犬が座っている。

鎖につながれた犬のリーチ外。
白い軍手が片方、落ちている。

その軍手を投げてくれと、犬が言う。
遊んでほしいと、目で訴える。

普通は、ボールなんかを欲しがるのではなかろうか。
そう思いつつも、軍手を拾って投げてやる。

犬が空中で受けとめて、くわえたまま振り回す。
ひとしきり振り回したところで、放り投げる。

軍手が落ちた先は、犬のリーチ外。
それを投げてくれと、また犬が言う。

そういうことかと思いつつ、投げてやる。
犬がくわえて振り回し、また放り投げる。

リーチ内に落ちたら、自分で拾って振り回す。
リーチ外に落ちたら、拾ってくれる人を待つ。

そうやって、この犬は遊んでいるらしい。

何度目かに投げた軍手、犬が勢いよく放り投げた。
勢いが付いた軍手、川に向かって飛んでいった。

リーチ外の軍手を拾ってくれと、犬が言う。
そう言われても、川の中は私もリーチ外。

あきらめきれない顔で川をのぞき込む犬。
気の毒だけど、何ともしようがない。

きっと、前にも同じことがあったんだろう。
だから、軍手が片方しかなかったんだろう。

で、軍手が両方なくなってしまって。
これから犬は、どうやって遊ぶんだろう。

気になるけれど、それっきり。
前を通ってないので、わからない。

今頃、別の遊びを見つけているんだろうか。

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